2009年12月21日月曜日

2009/12/21 夜の部 第一回 後半

赤羽幾子さん
(農業環境技術研究所 土壌環境研究領域)
「副菜:有機農業と私の勇気」

従来の上意下達の農業技術普及ではなく、有機農業の技術は民間共同の開発普及がなされている。そのせいか技術的にあいまいな点が多いし、行政の方針や研究者の取り組み方もいまいちすっきりしない。そろそろ有機農業も環境保全型農業も費用対効果や生態リスクを定量化し、多面的な評価をしていくべきだ。という勇気ある主張でした。矢切の渡し♪は聞けませんでしたが、リズミカルで勢いのあるプレゼンにとても感心させられました。


事前配信要旨
(本人の了解を得て、水口が肴用にウソ要旨をでっちあげました。)

近年流行の有機農業においては、篤農家が展開する“よさそうな栽培技術”に周辺農家はつい食いついてしまうのですが、各農家で諸事情(田畑の特性、設備の有無、労力、嫁姑問題の有無)が異なるため、そうそううまいこといきません。こうした栽培技術が、なぜ・どのくらい“よさそう”なのかを科学的根拠を持って示すことにより、「やればいいべな」だけでなく「だから言ったべ~」と改善策を提案することができると考えています。また併せて、名曲♪矢切の渡し♪に裏打ちされた私の愛と勇気の鉄砲玉人生について、聞くも涙、語るも涙な調子でお贈りします。

2009/12/21 夜の部 第一回目 前半

藤井芳一さん
(当時、農業環境技術研究所 生物生態機能研究領域
現在、人間環境大学 環境教育センター)
「主菜:今夜はミミズを肴に一杯銅で酒(しゅ)か?」

汚染土壌はずっーと危険か?いやそうでもない。というお話でした。野外での土壌汚染による生態リスクの現状と実験室での毒性試験結果のギャップを埋めるにはどうしたらいいかについての具体的な提案とデータを提示されました。そして「汚染は実験室でおきてるんじゃない!現場でおきてるんだ~」的な熱い思いを感じました。私個人的には、分析屋と生態屋の物の見方についてのギャップを垣間見ることができ大変勉強になりました。


事前配信要旨
(本人の了解を得て、水口が肴用にウソ要旨をでっちあげました。)

土壌生態系は、有機物や微生物、ダニ、ミミズ、地底人等、絶妙な関係の元に成り立っています。その土壌生態系にCu(銅)などの重金属がたらしこまれた場合のリスクを野外条件に則して評価することを目指し、アーストロン(土壌向けミニ生態系実験施設)を用いた実験と分析を試みてきました。今夜は酒の肴的な話題提供として、シマミミズ(Eisenia fedita)の働きにより、土の中で時と共に移ろいゆくCuとオンナ心について語り明かします。


2009/12/21 第06回勉強会

伊藤健二さん
(農業環境技術研究所 生物多様性研究領域)
「侵略的外来種カワヒバリガイのリスク管理」

超人的な野外調査で収集したカワヒバリガイの分布データと水の流れ情報にもとづき、拡大経路を推察するという刑事物語や、利害関係者、行政との意思疎通は難しいがコツコツやるしかないという経験談と合わせ、非意図的導入による外来種の侵入・分布拡大についての研究フレームをカワヒバリガイを例に作れないか?というご提案がありました。
カワヒバリガイの場合、河川や水路が主な侵入経路ですが、水草以外の植物の場合、輸送道路が主な侵入経路だったりします。経路のどこを断つのが効果的か?あるいはどこの管理に資金投入するのが効率的か?といった試算を可能にするデータ収集のための研究フレームは水陸も動物植物も共通で作るべきなんだろうと思いました(水口感想)。


補足情報
カワヒバリガイ情報(関東版)

カワヒバリガイ関連プレスリリース