2010年4月26日月曜日

2010/04/26 第12回目勉強会

村岡哲郎さん
(日本植物調節剤研究協会)
「植調って?~メソコズムや除草剤草種別効果DBの話題も交えての紹介~」

○植調HP(植調:日本植物調節剤研究協会)

内容豊富でしたので、<トピック>ごとに☆質問や議論、→質問の答え、○補足情報としてまとめました。詳細はプレゼンファイルをご覧下さい。配布資料ファイルもあります。(共有ファイル格納ページへ

<農薬について>
農薬登録の検査項目には、薬効、薬害、毒性、残留性がある。初めは、ちゃんと効く農薬を普及させるために出来た農薬登録制度だが、近頃は主に安全性の確保が強調されている。ちゃんと効く除草剤の普及により、除草労働時間は減り、除草剤防除コストは減っている。残留性についてはGLP制度へ移行中。

○GLP (Good Laboratory Practice:優良試験所基準)
安全性を評価する検査や試験が正確かつ適切に行われたことを保証するための基準。

<植調協会の事業>
1.植物調節剤の「薬効、薬害」試験の実施
2.植物調節剤(材)の普及奨励
3.研究調査事業の推進
4.月刊誌「植調」の編集・刊行
5.諸団体との交流、講習

☆薬効試験の対象雑草種は決まっているのか?
→決まっているが、状況に応じて追加する。
☆圃場による雑草発生の偏りはどうしているのか?
→土を相互に混ぜたり、前年になるべくタネを落とさせたり、多年生草本は抜いたりの工夫をするが、基本的には自然発生。雑草種間の競合を加味した評価が必要。
☆ポット試験の土壌条件について
→土壌のタイプはいろいろ試す。吸着率が違うので効きやすさとか違うので。

<畑作除草剤の草種別効果情報の蓄積・公開に向けて>
上記1の事業で得られたデータが長年にわたって蓄積されている。2や3の事業として、このデータを整理して公開すれば、雑草防除に大きく貢献できる。データベース化→検索システムの作成→研究者による解析。データベース化の際、抽出する項目、フォームをどうするか?誰か一緒にやりませんか?

☆まずは全部の試験の紙媒体をPDF化し、作物名+薬剤(成分)名とか雑草名+薬剤(成分)名で検索すると、そのPDFにアクセスできるようにする。
☆コンピュータの発達でクロス集計などの解析は、結構容易になっているので、
とにかく時系列に全てのデータを打ち込むだけで十分かも(大福帳)。

<除草剤の生態影響評価のためのメソコズム試験>
①評価の目的は、生物種と生態系機能の保全。
②「毒性」の評価をより現場に近い条件で行うために、従来の個体ベースの室内試験と野外のモニタリング調査のギャップをメソコズム試験で埋める。
③エンドポイントについて。回復可能な影響は許容するか。農薬以外の環境要因による変動をどう加味するか。Ecolocically Acceptable Concentration (EAC:生態の機能及び群集の構造に悪影響を及ぼさない濃度の導出)のためには、農薬関連、生態学関連の研究者の参加、協力が必要。

☆農業をやると水辺の生き物が減るといったデータがあるが、どの時点と比べてそう言えるのか不明瞭。除草剤をまくと生き物が減るというが、それが除草剤だけの影響なのかを明確に示したデータはない。
☆農法変化による生態リスク評価が必要。
☆無農薬であることの弊害(品質など)の評価も必要。

○メソコズム(Mesocosm)
人工的に作った生物と非生物を含む生態系。
実験操作が可能でかつ、自然生態系を再現してますよ~と言える適度なサイズ。
より小さい規模のモデル生態系であるMicrocosmとは異なる。


植調は、農薬登録制度(農薬取締法)のフレームに沿ってピシャッと構成されている組織なんですね。今や農薬による健康リスクや生態リスクは限りなく低い方向に進んでいるようだけど、農薬は危ない的な思い込みによる経済的リスクはどんどん高くなっている気がします。思い込みリスクを減らすためには、より現実に近い生態リスク評価はやはり必要です(禅問答か!)。まずは、従来の個体ベースの評価モノサシとメソコズム試験による個体群、群集ベースの評価モノサシの関連がわかるような試験設計、計画を立て、実行すること。合わせて、農業体系ベースで複数のリスク要因を盛り込んだ評価を進めること。両方のアプローチを考えていきたいですね(水口感想)。



リスク勉強会 事後報告用ブログを開設しました


農業生態系におけるリスクについて、異分野の研究者が情報を共有し、つながりを意識しようという勉強会を行っています。
この活動を通して、「もうかる農業」を実現するための意思決定支援システムの作成に貢献します。

このブログでは、その勉強会の事後報告を掲載しています。

第1回目勉強会は遡って、2009年10月2日に行われました。
その後、不定期に勉強会を行い、本日(2010年4月26日)で12回目となりました。
そろそろ、管理人・水口亜樹の記憶力では管理しきれなくなってきたため、メンバーの了承の元、ホームページとこのブログを開設しました。
第1回目から5回目までの勉強会の事後報告は、現在工事中です。

ホームページはこちら↓


尚、このブログの報告は、管理人・水口亜樹の責任で作成し、勉強会の話題提供者の承認を得て掲載しています。

この勉強会に参加ご希望の方は、その旨、下記宛にご連絡下さい。
また、各話題に対するご意見、ご感想などは、各コメント欄にお寄せ下さい。

nougyourisk (あっとまーく) gmail.com ※(あっとまーく)は@に変えて下さい。


2010年3月15日月曜日

2010/03/15 生態学会自由集会の事後報告


先日(3月15日)の生態学会自由集会の事後報告です。
自由集会の要旨リンク↓


基本的にプレゼンファイルを見ていただければ発表内容はわかると思うので、<キーセンテンス>と☆質疑内容、○関連情報、●参考情 報(水口バイアス有り)をまとめました。

池田浩明(農環研)
司会:これまでの化学物質自由集会の経緯説明
○2007、2008、2009年の要旨↓


永井孝志(農環研)
趣旨説明:農業生態系のリスク管理は、農業全体のあり方の中で議論すべし
<バックキャストによる農業システム総合評価のための研究フレームをつくりま しょう!>
●バックキャストとは、 問題解決のために、将来目標をはっきり決めてから、今やるべきことを考え具体 的計画を立てるという手法のこと。現状の技術レベルから予測して実現可能そう な目標を立てる(ありがちな)フォアキャスト的手法の反対。
●スウェーデンがバックキャスト的手法でいい社会を作っている例 http://www.iftech.or.jp/miraisite/071110siryou/dai4_kaburagi2.pdf
●スウェーデンを真似した日本の環境省の例
●スウェーデンを真似した日本の国土交通省の例 http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/futurevision/
(いずれも持続可能な社会発展が最終目標のようです。)


水口亜樹(農環研)
遺伝子組換え作物の生態リスク評価

<現状改善のために、何をどうやって評価するかをちゃんと決めてみた話>

<先駆けている他分野のリスク評価手法を真似していけば、リスクの比較と評価 の統合ができそう>

☆質疑(植調・村岡哲郎さん)
公正かつ効率的な事前評価を、との主張があるが、GMでない他の技術によって作 られた作物でも同様のリスクが想定されるのに、GMだけが評価対象になってしま うのは何故か?
→GMは他の技術と比べて社会的受容が低いからこそ、詳細な 評価が必要とされている。公正かつ効率的な 評価をするためには、GM作物使用の有無に関わらず、農業システムの総合評価が必要だと思う。

☆質疑(司会・池田浩明さん)
生態リスクが生じる前の経路で、近縁種への遺伝子浸透の経路を挙げていたが、 この経路はどう評価するのか?
→今のところ具体的に取り組んでないが、雑種の個体群存続性であれば、同じや り方で評価できると思う。

○除草剤耐性GM作物+不耕起栽培の例に関する文献
Brook & Barfoot (2008) Global impact of Biotech Crops: Socio-Economic and environmental effects, 1996-2006. AgBioForum, 11: 21-38
イギリスのGMプロジェクトの一貫で、農業所得、農薬使用量、環境、炭素隔離におけるGM作物栽培の影響をグローバルな視点で定量化した論文。

●GMの生物多様性影響評価の運用がちょっと変わるらしい(パブコメ中) http://www.s.affrc.go.jp/docs/anzenka/setumei_100318.htm


永井孝志(農環研)
農薬の生態リスク評価

<現状改善のために、不確実性を考慮した評価手法を具体的に提示>

<総合的評価にどの手法を使うにしても、過程を明示することが重要>

☆質疑(横国大・松田裕之さん)
総合的評価の手法として挙げた多基準分析におけるウエイト(重み付け)は、ど ういう根拠で決めるのか?
→科学的に正しいウエイトはない。なのでウエイトの付け方は争点になりがち。 だからこそ、どうやって決めたかを明示することが大事。

☆・・もう1コ質疑があったような・・ 

●次の日の企画シンポS06「生態リスクにどう向き合うのか?」まとめサイト http://d.hatena.ne.jp/hayashi-takehiko/
永井孝志(農環研)
2. モンテカルロシミュレーションを用いた農薬の生態リスク解析


浅井元朗(中央農研)
農地雑草の総合的防除:防除の多様性とリスク分散

<実際に農業体系ごとの雑草リスクを定量化して比較した例>

<多様な農業システムは農業の維持と生態系の維持を両立させる>

○イギリスの農場規模評価の例
Andow 2003 UK farm-scale evaluations of transgenic herbicide-tolerant crops. Nature Biotechnology 21: 1453-1454

●イギリスの試みについては、以下の本に詳細な解説がある。
農業と雑草の生態学
(種生物学会編 責任著者 浅井元朗・芝池博幸 文一総合 出版 2007)
第9章 遺伝子組換え作物と生物多様性ー農場規模評価(FSE)の意義  澤田均 P247-272
※その他の章も大変おもしろいです。


澤田 均(静岡大・農)
コメント:どのように「つながり」を考慮するか?

<農業システムの総合評価における海外の事例紹介>

<生態系への影響を総合的に評価するには「食物網」を意識する必要あり>

○スイスgm-impact

○オランダ景観スケールの生態系サービス

●今回の生態学会では、生物種そのものだけでなく、食物網に注目して種間関係 とその機能性を評価する研究が流行っていた(3/17口頭発表H2-06, 07, 09とか 3/20保全生態研究会の高田まゆらさんとか)。


池田浩明(農環研)
総合討論:つながりを意識する

<評価対象の規模が異なると統合しにくい>

<将来目標と評価研究フレームを共有しましょう>

☆全体質疑(中央農研・黒川俊二さんを指名)
なんにせよデータの蓄積と情報の伝達ネットワークの整備を進めていかねばなり ませんな~(関西弁)



その他情報
○永井孝志さんがご自身のブログに本集会の様子をまとめています。 http://shimana7.seesaa.net/article/144121184.html



今回は、メモをあまりとらなかったので、脳内変換されている箇所があるかもしれません。集会後にいろいろな人とお話しする中で、農業システムの総合評価実現のために具体的に何をやればいいかがわかってきました。もう少しまとまった ら勉強会の際にお話しして行きたいと思います。



2010年3月10日水曜日

2010/03/10 第11回勉強会

内容:生態学会自由集会の予行練習

自由集会の要旨リンク↓

とか言って、練習だったので特に報告することはありません。

2010年2月19日金曜日

2010/02/19 第10回勉強会

大東健太郎さん
(農業環境技術研究所・生態系計測研究領域)
「文献紹介+α」


○文献紹介
John Porter et al. 2009 (Ambio 38, 186-193) The value of producing food, energy, and ecosystem services within an agro-ecosystem

○+αの配布資料(PDFへのリンクです。)
1.生態系と生物多様性の経済学
2.企業のための生態系サービス評価 http://pdf.wri.org/corporate_ecosystem_services_review_jp.pdf


農業生態系サービスの貨幣価値化にTop-down式とBottom-up式があり、この文献 では、Costanza et al. 1997(Nature 387,253-260)にもとづくTop-down式の結果 (Table 2)と著者らが圃場試験を実施して取ったデータにもとづいて試算した Bottom-up式の結果を紹介している。
著者らは試験圃場にて、CFE(Combine food and energy)と称する農業体系(作物栽培+牧草栽培+圃場端に木を植えて燃料 生産)を実施し、いろいろデータを取って、パラメーター毎にお値段を決め、農 業生態系サービスを貨幣価値化した(Table 3)。さらに6つのシナリオを想定し、 EU規模で生態系サービスの貨幣価値を試算した(Table 4)。その結果、CFE体系 は、エネルギー投資に対する生態系サービスの産出効率が高い優れた農業体系で あり、現在EUが推進している政策は間違っていないことがわかった。という論文 でした。
この論文は、データの取り方が甘い点、パラメータのお値段設定がウ ソっぽい点などの欠点があるものの、エネルギー投資に対する生態系サービスの 産出効率を提示したというアイデアが良いというお話でした。

+αとして、生態系サービスを経済的に評価する為の2つの枠組みをご紹介いた だきました(上記配布資料)。

1の詳細は、西田智子さんによる以下の報告をご参照下さい↓
情報:農業と環境 No.114 (2009年10月1日) 報告書の紹介 http://www.niaes.affrc.go.jp/magazine/114/mgzn11408.html

2は、企業活動が生態系へ与える影響と受ける影響のグルグルを考えて経営リス ク管理をしようという試み。
永井孝志さん曰わく、ISO31000の経営リスクを最小 化するように全体の経営を最適化させるという考えと似ているとのことでした。
ISOとリスクマネジメント(ISO31000の概略)↓ http://www.jsa.or.jp/stdz/mngment/pdf/iso_risk.pdf


議論では、

☆このBottom-up式を日本でやれないか?
例えば畦畔の価値は、病害虫、水の涵養 能、生物多様性確保、美観など・・・、国スケールなら掛ける面積か?GIS情報 では畦畔は線で示されているが、面積換算する取り組みがある。

☆新たな生態系サービスを評価する場合、最初はコストがかかるものの、需要が このくらいになれば儲かるようになるといった評価が必要。

☆2の取り組みが普及したとして、同業者にタダ乗りする連中を取り締まる方策は あるか?

☆日本に安く輸出するために破壊されている途上国の資源に対し、破壊しないこ とにお金を払えば、生産量は落ちて国際価格は上がるので、関税をかけずとも国 産品を保護できるのでは?(rentseeking)

☆↑木材ならできそうだけど、農産物は難しいかも。

☆生物多様性の価値は、医薬品開発のための遺伝資源と一般に言われるが、本来 は、それが破壊されることで生物の進化が妨げられることにある。

☆生物多様性の価値を↑の視点から測るのは難しい。私たち研究者がやれるのは、 現在お金がつぎ込まれている政策による生物多様性への影響について科学的根拠 を示していくことではないか?

といったものがありました。


私たちの研究では、現状の政策が悪くないと言うために文脈依存的な結果だけを だすようなことがあってはならないが、政策提言のために粗々でも、それを認め た上で、国スケールの試算をするのはアリなのかなと思いました(感想)。

私たちの周辺にはそのためのデータは山積しているように感じます。アレが足りない コレはできないとウダウダ言うだけじゃなく、そろそろ経済学者と相談して何か 試算したいですね。



2010年2月12日金曜日

2010/02/12 第09回勉強会

池田浩明さん
(農環研・生物多様性研究領域)
「野生植物に対する水稲用除草剤のリスク評価と農薬の順応的管理」


新しく農薬を登録するには試験生物3種(藻類、甲殻類、魚類)を用いた急性毒 性試験が義務づけられている。生態学的見地から見ると、①試験生物種が少な く、生物界を代表していない。②室内実験なので実環境を再現できていない。③個体レベルの試験なので個体群レベルや群集レベルの影響を考えていない。とかい う問題がある。
そこを解決すべく、タコノアシ(通称:タコちゃん)のポット試 験データにもとづく個体群モデルでの検討を行い、「植物でも試験できるし、個 体群レベルへの影響も推定できるよ」という事を示した。
さらに農水路に生育す るエビモちゃんについていろんなところで時系列データをとった。その結果、 「エビモちゃんの被度と用水中の除草剤濃度がうまいこと対応し、いい感じに個 体群レベルのモニタリングができとるよ」という事を示した。
ともあれ、こうした生態学的データというのは常に実在性と偏在性のトレードオ フがつきまとう。それを解消するため、リスク評価→管理だけでなく、モニタリ ングによって実在性を付与し、そのモニタリングを全国でやることで偏在性を解 消するといった「ユビキタス順応的管理」を提案する。
イギリスではそういった システムがある。日本にも農環研が作ったRuLISというシステムがある。うまい こと活用して、データから施策シナリオが導出されるような国にせないかんですな。

というお話でした。

議論では、

☆定点個体群調査だけでは、撹乱で調査地が破壊された場合、時系列データが終 わってしまうので、集落レベルとかでモニタリングする方法があればいいのに。

☆有機農法でまとまっている集落についてモニタリングし慣行農法集落と比較す ることで、景観レベルの比較評価が可能では?

☆RuLISに、リモセン技術で土地利用区分を決めるようなシステムが加わると、モ ニタリングポイントを定めるのに有効なのでは?

☆生物多様性プロジェクトや全国生き物調査では、目標が明確でないので、施策 シナリオを導出できるようなデータの取り方がなされてない。

といったものがありました。


農薬取締法で定められた試験のデータと野外やメソコズムでの個体群レベル、群 集レベル、集落・景観レベルのデータを多少偏在的でもいいので対応させていけ れば、現行の試験を否定することもないし、メーカーさんの負担も増えないの で、そこ辺を繋ぐ生態学者の役割はでかいなと思いました(感想)。


以下、参考Web
○農薬取締法
○農環研 RuLIS
○イギリスのやつ



2010年2月5日金曜日

2010/02/05 第08回勉強会

赤羽幾子さん
(農業環境技術研究所・土壌環境研究領域)
「国内外の農作物中カドミウム(Cd)濃度の基準値策定およびCd吸収抑制技術について」


カドミウムは亜鉛に似ているため、人の口に入るとうっかりハチベエ的に吸収されて間違いを犯したりする(すごくたくさん摂ると腎機能障害になる:イタイイタイ病とか)。日本は諸外国に比べて土壌中のカドミ濃度が高いけど、農作物に含まれるカドミ濃度が、人に健康被害をもたらすレベルである場合は少ない。ただ、外国は土壌のカドミ濃度が低いためか、国際基準は「そんな低くせんでもいいがな!」レベルに設定されていたりする。その基準を日本に当てはめると土壌を浄化せねばならん農地がそこそこあることになる。そうした浄化技術には (1)化学洗浄法(2)ファイトレメディエーション(3)がっつりお取り替え 法(除去+客土) がある。というご発表でした。

議論は「基準値」について集中し、
☆基準値がリスクベース(通常生活でどのくらい摂取するか)ではなくハザードベース(各農作物中にどのくらい含まれるか)で決められているところに問題が あるのでは?
☆疫病調査の結果にもとづいて日本独自の基準値を設定してもでいいのでは?
つまり、健康被害が及ぶにはほど遠いリスクに対して多額の対策コストをかける必要があるのか?
とか、 他に「対策に関するリスクトレードオフ」的な考えから、
☆対策で客土されることが多いが、それに伴う土壌の移動が外来植物等の分布を拡大する可能性はないのか?
といったものがありました。
「基準値は変えられないので、基準値超えしてしまう農作物の割合を減らすための対策技術が必要なんです。」という赤はねーさんの潔さに感心すると同時に、基準値というものが政治的要因を含めた様々なジャンルの要因によって総合的に判断されている以上、私たち農業研究者は「科学的根拠」という要因が重要な地 位を占めることが出来るよう努めなければと実感しました(感想)。

以下、参考Web(発表にあった数値情報とかを見られます。)
○重金属リスク管理RP
○農水省:食品中のカドミウムに関する情報 http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_cd/index.html
○>我が国のカドミウムの基準値について http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_cd/kizyunti/country.html